詩人の横山克衛さんにお誘いを受けて、「詩人とアーティストのクリスマスミニアート展」に出品することになった。案内の葉書をUPしてそのまま読んで頂こうと思ったが、読める位に大きくすると、このblogには掲載できない。仕方がないのでもう一度詳細を記載することにする。(下記の通りです。お時間がおありの方は御覧下さい。)
collaboration ☆★ 松尾真由美 + 森 美千代 + 河田雅文
art works ☆★ 枝川里恵 ★ 会場公一 ★ 斉藤恵子 ★ 紫野京子
渡辺めぐみ ★ 横山麻沙 ★ 横山克衛(代表)
2007年12月10日(月)〜12月15日(土)
AM11:00〜PM7:00(最終日PM5:00まで)
ギャルリー志門
〒104-0061 東京都中央区銀座6−13−7 新保ビル3F
TEL:03−3541−2511
FAX:03−3541−2512
E-mail: g-simon@bu.iij4u.or.jp
URL: http//g-simon.com/
私が初めて義理の母の叔父であった藤井二郎画伯に絵を習いに行ったのは、もう40年も昔のことである。他のお稽古は何かと理由をつけて、よくサボったものだったが、油絵だけは雨の日も風の日も、暑さにも寒さにもめげずに、休まずアトリエに通い続けた。藤井二郎師は最初から、デッサンではなく油彩を用いて教えて下さった。今はどこに行ったかわからない私の最初の油彩画は、寝惚けたような濁った色調のピンクの薔薇の絵だった。3年程して二科展に初めて出品し、7回連続出品したが、3人目の子供が生まれ、仕事もしなければならなくなって、一時中断した。
その後、12年経って今度は二科会ではなく、春陽会の研究会に入会し、100号の油彩画を書き続けたが、阪神淡路大震災を機に、全く絵を描くことが出来なくなった。
この展覧会へのお誘いを受けた時、ちょうど良いリハビリの機会だと思って、久しぶりに絵筆を持った。とは言っても今回もまた12年のブランクがある。何よりも困ったことは、準備をしていざ描こうと絵の具のチューブを回すのだが、どんなに力を入れても開かなくなっていることだった。ルソルバン(画溶液)も粘りが強くなっていて、使い物にならない。結局チューブは皆お湯につけてやっと蓋を回せるようになった。画溶液の方はペトロールとポピーオイルを混ぜて使うことにした。
二科展に出品していた頃は風景画を描いていたが、春陽会の研究会に行くようになってからは、抽象画を試み、悪戦苦闘をしていた。今回はあまり難しく考えるのはやめて、春夏秋冬と四季の画を一枚ずつ、F0のキャンバスに油彩で描くことにした。とはいえ、未だに完成していないので、もしかすると4枚揃わないかもしれない。
100号の大きさの絵を描いていた時は、丸一日他のことは何も考えず一心不乱に描いていたので、それなりに発散する部分があって充足感があったが、逆に体力を使い果たして、その日の作業を終えるとソファにぐったり倒れ込んだりしていた。
今は0号の小さな絵を描いていると、余力を残しながら本当に楽しむことが出来るので、これからの歳月にはこの遣りかたの方が相応しいような気がしている。
私の絵のサイクルはどうも12年ごとに訪れるようなので、せめて今から12年は中断することなく続けたいと思っている。