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芸能
初秋から諸般の事情でずっとお休みしていた上方舞のお稽古に久し振りに出かけた。「上方舞」は関東で生まれた「踊り」とは違い、京阪神で生まれた舞の総称で、土地ごとに歌われた当時の流行り唄「地唄」に振りをつけられたもので、「地唄舞」とも呼ばれている。
これまで習っていた「露の蝶」はとても好きな曲だったが、お休み続きでうろ覚えになっていて、どうしようかと思っていたが、今回から新しい曲を教えて頂くことになって、少しほっとした。
地唄のなかでは一番短い曲で、四季の花を唄ったもので、西国33ヵ所の御詠歌の前半から始まるのだという。
家に帰ってから早速ネットで調べてみると、「西国三十三観音霊場 第26番
一乗寺 御詠歌」として載っていた。
「春は花 夏はたちばな 秋は菊 いつも妙なる 法(のり)の華山(はなやま)」
法華山一乗寺は加西市坂本町にあり、白雉元年(650年)法道仙人開基の天台宗の名刹で、兵庫県最古の国宝三重塔があり、現在地のやや北の、創建当時この寺があったとされる笠松山の山麓には、重要文化財の「三尊石仏」があるという。一度訪れてみたいと思う。
上方舞のお稽古に伺う度に、山村流宗家のお家元から、いつもこのように色々なお話を伺うことが出来るので、ただ「舞」を楽しむだけでなく、知的興味も尽きない。
9月6日から「山村流『吾斗ごのみ』日本舞踊上方舞 山村流宗家公式ブログ』」も始められたので、いつも楽しみに拝見している。(リンクの欄に書いています。ぜひご覧下さい。)