旧暦は太陽と月のリズムを併用した太陰太陽暦で、一つの月は必ず新月から始まる。月の12朔望は約354日、一方地球が太陽を巡る周期は約365日。その差が大きくなる数年に一度、閏月を入れ、一年を十三か月として二つの周期のずれを調整する仕組みになっている。ここまではLUNAWORKSの高月美樹さんの言葉。
今月はその珍しい閏月。6月22日に皐月が終わり、その翌日の新月から再び皐月を繰り返す。したがって今月は「閏皐月」なのである。
暦の上では今日は七十二侯のうちの第二十九候、「菖蒲の花が咲く頃」なのだが、もう菖蒲の花は終わってしまった。
昨年あまりにも気温が高くなってきて、庭の花ももしかすると、温帯よりも亜熱帯の植生の方がいいのではないだろうかと思ったので、今年は苗を選ぶときに少し混ぜてみた。これはそのうちの一つ、フクシア。白(というより生成色)の中に紫の花弁があるこの花と、白一色のものの二種類。少し前から咲いているのだが、終わる気配もなく咲き続ける。昨年は合歓の花が今頃から11月まで7回も咲いたことを思えば、フクシアも秋の終わりまで咲き続けるかもしれない。
もうお気づきの方もあるかもしれませんが、リンクの欄に「瑠璃茉莉Rurimatsuri」を加えました。着物が好きなので、昔の和の暮らしの思い出や季節のことなどを、着物のコーディネイトと一緒に、このブログとは別に書いていこうと思っています。興味のある方はどうぞご覧下さい。
今日は夏至。一年で一番昼が長い日。とはいっても天気予報によると一日中曇りで時々雨が降るとか・・・・・・。あまり「夏」という雰囲気ではない。もっとも2,3日前から気温だけはもう真夏の温度である。
食堂の前のスペースにこれまで犬小屋を置いていたのだが、古いキッチンや洗面台の撤去の際に、古い犬小屋も一緒に処分してもらった。すっきりしたベランダに、昨日プランターを並べて朝顔の種を蒔いた。これまでずっと気になりながら種蒔きを出来ずにいたのだが、発芽温度が23度から25度なので、こんなに暑くなると果たしてちゃんと発芽するのかどうか気がかりである。
写真の花は春に蒔いたニゲラ。かなり前から花が咲き出し、今もなお咲き続けている。早い花の後はもう種子が膨らんで来ている。
インフルエンザ騒ぎの時は、自粛令が出たこともあって、ほとんど家に引き籠っていた。ようやく外出できるという時になって家族に病人が出た。(といっても生命に別条があるわけではないのだが) ようやく万事落着という時に、我が家の台所の流しのシンクが、1週間ほどで5cmほど外れるという事態になった。地震の後の補修の時も、台所はそのままだったので、もしかするとその頃から少しずつ壊れかけていたのかもしれない。またその時に積み残した洗面台も、ここ1年ほどでどうにもならないほど奥の方が腐食しかけて来ていたので、この際合わせて取り替えることになった。(開けてみると洗面器に亀裂が入っていたのか、洗面台の下の床まで真黒に腐食していたので、床そのものも取り換えなければならなかった。)
そんなわけで5月半ばから6月にかけて、ほとんど引き籠り状態である。家にいることはそんなに嫌いではないし、することもたくさんあるので苦にはならない。それどころか緑の季節の真っ只中で、少しずつ咲き始める夏の花をそれぞれに楽しむことが出来た。
5月初めの村祭り(神戸市の中のレッキとした町なのだが、お祭りは今もこういう風情である。)の頃から咲いているツルハナナスが今は盛りと咲き乱れている。植えてからもう何年も経つので、門灯が隠れる程に茂って塀から溢れているので、訪れる人は必ずと言っていいほど「この花は何という名前?」と聞いて行かれる。お祭りの時も家の前で踊る猿田彦を横目で見ながら、一緒に回っている神社の世話役の人がかなり熱心に尋ねておられた。その時はこの花の名を忘れてしまっていて、「忘れちゃったんですよ。多分カタカナの名前だと思うんですけど・・・・・。」などと返事してしまった。
咲き初めは真っ白な花なのだがだんだん紫がかって来て、終わる頃には正真正銘紫の花になる。次々と蔓が伸びて風に揺らぐ様子はまるで風の花のようでもある。
このあいだ友人が株分けをしてほしいと言って来たので、試しに蔓を伐って挿し木をしてみた。ちょうど暑い時だったので心配したが、何とか根付いたようである。見栄えがする株になったら、彼女の許へ届けるつもりである。
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辞書
☆〔五大ごだい〕地・水・火・風・空の五つをいう。一切の物質に偏在して、それを構成するもととみて大という。
☆〔六大ろくだい〕仏教用語で、万物を構成する六つの要素。地・水・火・風・空・識。六界。密教では法身大日如来の象徴とする。
☆〔識しき〕仏教用語で、対象を識別する心のはたらき。感覚器官を媒介として対象を認識する。六識・八識などに分ける。
☆〔法身ほっしん〕仏教用語で、永遠なる宇宙の理法そのものとしてとらえられた仏のあり方。
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