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日記・一般 昨夜の雷雨のせいで、我が家の飼い犬は狼藉の限りを繰り返して、おかげでこちらも夜中まで眠れなかった。
今は年をとって健康上の理由で家の中で飼っているが、これまでの10年間はずっと戸外で飼っていたので、もしかするとこれまで雷雨でよほど怖い思いをしていたのかと思うほどである。
人が聞こえない音でも聞こえるらしく、どうも様子がおかしい、落ち着かないと思うと、しばらくして雷の音が聞こえる。
夜半からの大雨が、朝になって少し止んだ時に庭に出ると、鷺草(さぎそう)の花が咲いていた。天候のせいか滅入っていた気持が一気に晴れた。
どんよりと曇った中に、その花だけが白く明るく見えたので、とても感動した。本当に鷺(さぎ)が羽を広げたような花の形に、あらためて「いのち」の不可思議を思った。
庭の山野草コレクションのうちの一つ、蓮華升麻(れんげしょうま)がようやく咲いた。苧環(おだまき)と共に、最も愛好する花の一つである。
まるで実のような固い丸い蕾の時期が長くて、一体いつになったら咲くのだろう。もしかするといつの間にか咲き終わって、これは本当は実そのものではないだろうか。そんな心配さえするほどだった。
奥多摩の御岳山の北斜面には約5万株の自生が見られるという。8月一杯が見頃だというが、夏休みだし、きっと物凄く混んでいるのかもしれない。誰もいない山の中での群生を見るなどというのは夢物語なのかもしれない。
かなり昔に出版した詩集『夜想曲』の中で、この蓮華升麻のことを書いている詩がある。
・・・・・・・・
ひとつとして同じところにとどまらない
ながれ 消えゆくもの
山の向こうの空
緑野の果ての広がり
木陰の暗がりから望むと
ひかりだけがあふれている
心の闇に
蓮華升麻が揺れつづける
「光のエチュード―緑陰から」より
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辞書
☆〔五大ごだい〕地・水・火・風・空の五つをいう。一切の物質に偏在して、それを構成するもととみて大という。
☆〔六大ろくだい〕仏教用語で、万物を構成する六つの要素。地・水・火・風・空・識。六界。密教では法身大日如来の象徴とする。
☆〔識しき〕仏教用語で、対象を識別する心のはたらき。感覚器官を媒介として対象を認識する。六識・八識などに分ける。
☆〔法身ほっしん〕仏教用語で、永遠なる宇宙の理法そのものとしてとらえられた仏のあり方。
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