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アート・デザイン
5月28日(金)に大阪の松下IMPホールで開かれているTakeo Paper Show2010を見に行った。入口を入ると薄暗い中に紙越しに明かりが点された、三方が紙で作られた通路。今回の展示会のテーマは「proto-原型」。会場のところどころにテーマに沿った言葉が掲げられている。たとえば「紙の持つ弱さが、実は、紙の美点である。」とか・・・・。
そこから次の会場へ入ると、巨大な柱と階段があり、よく見るとそれは皆トイレットペーパーで作られている。意外なことにトイレットペーパーは滑らかで美しく、綿やガーゼのように柔らかで優しい。
次の部屋には天井から吊るされた幾つもの大きなパネルがある。竹の皮のような薄いものから、土壁のような厚いものまで、さまざまな材質のアートとしての紙。
さらに数えられないほど重ねられた紙の塊の真ん中に開けられた穴。糊状のパルプの感触を実際に触れて感じることができる。そして小さな流れの中に置かれたシンプルな小さな紙漉きの機械。
それぞれに楽しんだ後、今度は明るい会場に移り、本やカレンダーやパッケージのデザインとして使われる紙の数々。
実はもう長い間、新しい詩集を出そうと思ってまとめてはいるものの、実際に発行することができなくてそのままになっていた。今年の秋には何とか実現しようと思っているので、主に書籍関係のための紙を見て回った。ほぼ自分なりにどういう装丁にしようかとイメージを纏め、fresharrivalの紙見本も貰うことができて有意義な一日だった。
- 2010.05.15 Saturday
- 22:24
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地域/ローカル 久しぶりに友人と共にドライブを楽しんだ。芦有道路経由で有馬に行き、旧街道で三田まで行き、更に新しい街並みを抜けて篠山の兵庫陶芸美術館へ。
没後50年の特別展である「北大路魯山人展」を観る。陶器、磁器、漆器、書、日本画、濡額、鉄製行燈まで、これだけの展覧を一気に見たのは初めてで、あらためて魯山人の才能に感嘆するばかりだった。特に良寛の詩と竹林を描いた屏風に心惹かれた。また「星」の陶印や、「夢境」の石印を興深く眺めた。
兵庫陶芸美術館は平成17年10月1日に丹波焼のふるさと、篠山市今田町上立杭に開館した。
兵庫陶芸美術館館長・乾由明氏はかつて次のように語っていた。「陶芸美術館の構想は十年以上前からあり、当初から緑あふれる自然の美しさを壊さない建物にしたいという思いがありました。
低くて小さな建物を山の中腹に分散し、回廊でつなぐ美術館にしようと、私を含めて専門家の先生方と意見が一致していました。
構想は決まったのですが、阪神・淡路大震災が起こり、中断した形になってしまったのです。震災後、元全但バス社長の田中寛さんが収集された830点余りに及ぶ優れた陶磁器のコレクションを兵庫県に寄贈いただき、それが一つのきっかけとなり、陶芸美術館の具体化が決まりました。
銀ねずみ色の瓦、白しっくい壁を基調にした五つの建物は今田町の民家の様式を現代化したような雰囲気があり、周囲の風景としっくりと溶け合っています。明るい色の木材を使用した廊下や階段には、ぬくもりが感じられ、訪れた人に安らぎを与えてくれます。」
和田寺山(わでんじさん)を眺めながら、「アル・ミュゼオ茜」でランチを頂き、そこを出た後、途中の道の緑や、桐や野藤の紫の鮮やかさを楽しみながら走る。さらに舞鶴自動車道に入り、春日ICまで走り、丹波市市島の五大山白豪寺(びゃくごうじ)に行く。寺域の九尺藤はさすがに見事であった。
5月9日(日)、いつもお稽古に通っている山村流の、一年に一度開催される舞扇会を見に行った。今年は第一部はいつもと同じようにさまざまな演目に分かれているが、第二部は新しい試みで、『江戸土産(えどみやげ) 慣(みなろうて)ちょっと七化(ななばけ)』が上演された。
第一部の最後に山村若の「江戸土産」、そして第二部の最初に山村光のおなじ「江戸土産」が演じ分けられるのもとても興味深い。 山村流の流祖・友五郎が文化10年に振り付けた三世・中村歌右衛門の七変化舞踊「慣(みなろうて)ちょっと七化」が、地歌「江戸土産」の元となった作品だという。本来ならば歌右衛門が七役を一人で踊り抜いた変化舞踊なのだが、今回は傾城(けいせい)、越後獅子、座頭、業平、橋弁慶、、相模蜑(さがみあま)、朱鐘馗(しゅしょうき)と、山村流の重鎮がそれぞれ本格的な衣装を付けて舞い分けている。
第二部開演に先立って古井戸秀夫氏の解説があり、とても解り易く作品に入って行けるような気がした。またこの復元に参考とされた数々の資料がロビーに展示されていて、これもまた非常に興味深いものだった。単なる流派のお祭りのようなものではなく、学術的にも優れた試みとしての上演が、これからも継続的に続いて行くことを願って止まない。
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辞書
☆〔五大ごだい〕地・水・火・風・空の五つをいう。一切の物質に偏在して、それを構成するもととみて大という。
☆〔六大ろくだい〕仏教用語で、万物を構成する六つの要素。地・水・火・風・空・識。六界。密教では法身大日如来の象徴とする。
☆〔識しき〕仏教用語で、対象を識別する心のはたらき。感覚器官を媒介として対象を認識する。六識・八識などに分ける。
☆〔法身ほっしん〕仏教用語で、永遠なる宇宙の理法そのものとしてとらえられた仏のあり方。
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