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地域/ローカル
今年ももうすぐその時がやって来ます。 阪神淡路大震災から16年の歳月が経ちました。でもあの時のことを思い、亡くなられた方を思うと、今でも涙が出ます。
小豆島西の瀧の龍水寺では、小林龍應師による護摩供が、あの大地震が起こったその時間に捧げられます。上の写真は昨年の護摩供に参列して、許可を頂いて撮影したものです。今年は参列できなかったので、せめて心を合わせて祈りたいと思っています。もしこのブログを見て下さっている方がいらっしゃるのならば、どうぞ一緒に亡くなった方のご冥福をお祈り下さい。
詩集『風の芍薬(ピオニア)』のなかにも、大地震を契機にして作った詩があります。
日溜まり
白壁の土蔵がつづく
路地の奥には
忘れられた光が佇んでいる
目には見えないひとりの幼児が
その光のなかから駆け寄って来る
澄んだ笑い声が
空へと昇ってゆく
日溜まりには
失われた時と
逝ったひとたちのおもいが
漂っている
忘れてはいけないからではなく
忘れられないから
私たちは 今も
逝ったひとたちと共にいる
死んだ人の方が
近いのは なぜ
そう思いながら
生きている人の心を探す
夢の切れ端が
こんなにも重い
記憶の海に沈んでいる
流れていった虹
水に溶けた絵
永遠に喪われた時が
私たちを浸している
- 2011.01.05 Wednesday
- 00:16
お正月休みもあと1日になりました。普段はゆっくり手紙を書く暇もないので、お正月の間に、日頃御無沙汰している方々に、出来るだけ手紙を書くことにしています。といってもほとんどは年賀状で一言だけしか書けないのですが・・・・。
私は墨が好きなので、毎年、年賀状で書き初めをするのです。決して達筆ではないのですが、墨を磨って和紙の上に筆を滑らすのはとても心地好いのです。墨は何十年も前から奈良の古梅園の「かな用墨さくら形」を使っています。可愛いので心が弾みます。古梅園の墨は本店だけでなく、春日神社から東大寺へ行く道の途中、手向山八幡宮の手前のお店にも置いているので、墨が少なくなってくると、奈良へ行く時に立ち寄って補充します。
量が多い時や太い筆を使う時以外は、ほとんど嫁ぐ時に持参した硯箱(左の写真)を使っています。黒い漆塗りの上に、金彩の波が描かれ、ところどころに螺鈿で波頭が入っています。真ん中に銀彩が入っているのですが、これが岩なのか島なのか、あるいは川を俯瞰した空に浮かぶ雲なのか、未だにわからないのです。手入れをほとんどしていないので、今では銀ではなく薄墨のようになっています。
最初は何だかもったいないような気がして、手許箪笥の中に仕舞ったままで、しばらく使わずにいたのですが、道具はやはり使ってこそ、と思うようになり、筆を持つ時はすぐ取り出せるところに置くようになりました。この硯箱と、同じ造りの大小の箱は、お揃いで持たせてくれた両親の形見のようなものです。
実家の義母はとても書に凝っていて、百人一首や屏風などに書かれた作品も遺っています。昔の名手のさまざまな手による見事なお手本もあって、いつかゆっくりそのお手本をなぞって、毎日筆を取るような暮らしをするのが私の夢の一つです。
- 2011.01.01 Saturday
- 01:51
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日記・一般 新年明けましておめでとうございます。
昨年はたくさんの方にブログを見て頂いてありがとうございました。今年も出来るだけ多くの見聞と経験を書き記したいと思っています。
昨年末はずっと荒れた天候で、私の住んでいる神戸も、一昨日は霙が降っていましたし、昨日も強い風が吹いていたので、一夜飾りはしてはいけないと知りながらも、門松を飾るのを夜まで待っていました。
今は寒さは厳しいですが風は穏やかになっています。それでも天気予報では雪と雷と波浪注意報が出ています。北の方の地域はもっと荒れた天候のようですから、皆様どうぞお気を付けて素敵な元旦をお迎え下さい。
大晦日はゆっくり掃除と片付けをしてから、紅白を見ながら夕食を摂り、そのままゆく年くる年と、子供がいつも見ているジャニーズのカウントダウンを交互に見るという、スタンダードな過ごし方でした。
今は子供は菩提寺の除夜の鐘を撞きに友人と出かけるというので、私はこのまま先に寝るか、朝まで生TVを見て待っているか迷っています。昼間は生業の仕事をしているので、私個人の仕事は、つい夜遅くに取り掛かり、いつも寝不足なので、今年は朝型に生活習慣を変えようと思っているのですが、元旦から夜更かしをするとずっとそれが続きそうなので・・・・・。
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★「惟」6号を発行致しました。購読ご希望の方は下記のメール宛、またはコメント欄に書き込んで下さい。今号より誌代は送料込みで¥700になります。
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(メールでご連絡致します郵便口座あるいは住所に、振込または代金相当の切手でお願い致します。)
☆月草舎の本☆『風の芍薬(ピオニア)』☆1200 ☆『火の滴』紫野京子詩集 ¥2100 ☆『夢の周辺』紫野京子エッセイ集 ¥2100☆『一行一禮』小林重樹詩集 ¥1000 ☆『言葉の覆の下で』小林重樹詩集 ¥1470 * 委託販売 ☆『遠日点』田口義弘詩集 ☆『リルケ オルフォイスへのソネット』田口義弘
恐れ入りますが、お贈りする際には、いずれも送料を負担して頂きます。
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☆12月7日にhomepageのLiterary worksに「惟」創刊号掲載の詩3篇をアップしました。
☆11月29日にhomepageを更新しました。(Linkの欄の星夜光Intergrated Starlightをクリックすれば開きます。)四行詩に新たに作品を加えました。興味のある方はご覧下さい。
(表紙のENTERから入って目次の紫野京子の頁に行き、更にLiterary worksに進んで下さい。)
辞書
☆〔五大ごだい〕地・水・火・風・空の五つをいう。一切の物質に偏在して、それを構成するもととみて大という。
☆〔六大ろくだい〕仏教用語で、万物を構成する六つの要素。地・水・火・風・空・識。六界。密教では法身大日如来の象徴とする。
☆〔識しき〕仏教用語で、対象を識別する心のはたらき。感覚器官を媒介として対象を認識する。六識・八識などに分ける。
☆〔法身ほっしん〕仏教用語で、永遠なる宇宙の理法そのものとしてとらえられた仏のあり方。
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