9月4日(日)午後6時から震災復興支援企画「第2回イーハトブプロジェクトin京都」が京都市左京区の法然院で開かれます。
能楽師中所宜夫さんが新作能〈光の素足〉を「能楽らいぶ」の形式で上演されます。宮澤賢治の童話「ひかりの素足」の後日譚として創作され、「賢治の精神世界を能舞台上に再現する」ことを目指しておられるとのことです。
今回は法然院の本堂を舞台とし、たった一人素のままで「能楽らいぶ」の形式で演じられるということで、「能」については全く無知でよくわからない私でも、何だか期待感に満ちてどきどきしながら当日拝見するのを待っている状態です。
また終了後の中所宜夫さんと、主催者であり宮澤賢治の研究者でもある浜垣誠司さんとの対談もとても楽しみです。twitterやfacebookで拝見すると、お二人の実に多岐に亙る多くの知識と深い思想が垣間見られ、稀におそるおそる参入させて頂くのですが、その度にいつも誠実で真摯な対応に感謝しています。
その中で一度「サバイバーズ・ギルト」(生存者の罪悪感)についてお話して下さったのですが、今回の〈光の素足〉を震災後に演じる意義のキーワードでもあると仰っていました。私自身について言えば、阪神淡路大震災の際や、父母や弟の死について、自分自身でも気が付いていない多くのことがあるのだということを知って、愕然とした思いがあります。その意味でも、法然院の舞台はあらためて私の「識」の奥底をもう一度見つめる機会にもなるような気がします。
〔第2回イーハトブ・プロジェクトin京都〕 参加費は2000円で、これは「第1回」と同じく被災地への義援金とさせて頂くとのことです。参加ご希望の方は、下記ウエブサイトの管理人宛メールか、または電話 075-256-3759 (アートステージ567:受付12時〜18時,月曜休)までお申し込み下さい。
http:www.ihatov.cc/ (リンクにも掲載しています。)