- 2011.09.28 Wednesday
- 23:20
華道家片桐功敦さんからご案内を頂きました。「墨痕―託された想い」と題された正木美術館の2011年秋季展。奈良時代の経にはじまり、平安三蹟の書、鎌倉時代の水墨画と墨蹟、江戸時代の墨の世界、版画家の棟方志功の書などが展示されます。(詳細 下記)
特別企画として初日の10月1日(土)午後1時から献花「拈華微笑―ねんげみしょう」が行われます。(書 中川幸夫 / 花 片桐功敦)
また11月17日(木)〜23日(水・祝)まで片桐さんの「舟の後先」と題されたいけばな展示も行われます。さらに11月20日(日)午後5時からは正木美術館副館長の高橋範子さんと片桐さんとの対話「大自然のなかの僕ら」という特別トークも楽しみです。
正木美術館 2011年秋季展 墨痕―託された想い
前期:10月1日(土)〜10月30日(日)
後期:11月3日(木・祝)〜11月27日(日)
開館時間:10:00〜16:30(入館は16:00まで)
休館日:水曜日(但し11月23日は開館/24日は閉館)
料金:一般700円、大高生500円、中小生300円
お問い合わせ先:正木美術館
大阪府泉北郡忠岡町忠岡中2-9-26
Tel.0725-21-6000 FAX.0725-31-1773
e-mail:masaki-museum@msi.biglobe.ne.jp
URL:http://masaki-art-museum.jp
交通:南海本線難波駅より泉大津駅(約20分)で各駅停車に乗換
(約1分)忠岡駅下車
関西空港駅より春木駅(約20分)で乗換(約1分)忠岡駅下車
忠岡駅より徒歩約15分
泉大津駅または春木駅よりタクシーで約5分
- 2011.09.22 Thursday
- 02:16
時のはざまに
ひとつのネーブルオレンジ
が 不意に転がってゆく
灯の明度の軌跡を描いて
闇へと―
闇のなかで 同じ明るさを放つ
ひとつの窓
室内にはぎっしりと本で埋まった
書架が置かれていた
異国の言葉と 時で編まれた
知の集積
そのなかから手渡された
分厚いジャコメッティの画集
描かれ 消され
ありとあらゆる方向に引かれた線
「眼に見えるものは すべて奇跡」
「見えるものを 見えるままに」
数え切れない線の
痕跡のなかにある
一瞬と 永遠
光と 闇と
一度きりのいのちの
希有の出会いが
生み出したもの
翌朝 武蔵野の雑木林を歩く
関東ローム層の黒土と
落葉の匂いがたちこめる
雨上がりの大地に立っている
一本の大銀杏
黄葉は降りしきり
シトリンの滴は地表に溢れる
大地は闇を抱えたまま
時のはざまに
佇ちつくす樹を支えている
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辞書
☆〔五大ごだい〕地・水・火・風・空の五つをいう。一切の物質に偏在して、それを構成するもととみて大という。
☆〔六大ろくだい〕仏教用語で、万物を構成する六つの要素。地・水・火・風・空・識。六界。密教では法身大日如来の象徴とする。
☆〔識しき〕仏教用語で、対象を識別する心のはたらき。感覚器官を媒介として対象を認識する。六識・八識などに分ける。
☆〔法身ほっしん〕仏教用語で、永遠なる宇宙の理法そのものとしてとらえられた仏のあり方。
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